皆さん!BMW Life Enjoy してますか?
本日は、BMW MINI R50エアコン効かない
コンプレッサー交換とエンジンオイルパンガスケット交換作業になります。
交換前にエアコンコンプレッサーのお話をしますね。
エアコンコンプレッサーは、車だけでなく住居などのエアコンにも使われています。
もともとの『コンプレッサー』の意味は『圧縮機』のことです。
空気やガスなどの気体に圧力をかけて、ぎゅーっと圧縮してしまう部品のことです。
圧縮装置とも呼ばれます。
少し本題とはそれますが『エアーコンプレッサー』というものもあり、
自動車工場には必ず有る機械です。
エアーツールやエアーガンを使うための物です。
『エアコンコンプレッサー』とは、もちろんエアコンのための部品です。
エアコンで冷たい空気が出るまでにはいくつかのサイクルに分かれ、冷媒ガスを気化、液化…を繰り返します。
その際に必要な『ガスの圧縮』のサイクルを担います。
エアコンガスのサイクルは
・コンプレッサーでエアコンガス(冷媒)を圧縮する(高温高圧の半液体になる)
・コンデンサーを通りながら冷却される
・レシーバーで液化しきれなかったエアコンガスを分離させ、液化したエアコンガスから乾燥材やストレーナで水分や不純物などを取り除く(低温高圧の液体になる)
・エキスパンションバルブ(膨張弁)の細かいノズル穴からエバポレーター内にスプレーのように噴射される(低温低圧の気体になる)
・気体となったエアコンガスの気化熱によりエバポレーターの温度が冷える。そこにブロアファンをあて冷たい風を作り、冷たい空気が車内へ送られる
・エバポレーターから出てきたエアコンガスはまたコンプレッサーに送られ、圧縮される
このサイクルを繰り返しています。
このようにカーエアコンの仕組みは循環しています。
そのためカーエアコンの不調はこのサイクル内一つを修理、交換するだけでは改善しないことがほとんどです。
すべて繋がって循環しているため関係しているすべての部品を洗浄・交換することが重要と言えます。
で、今回のお車はレシーバーの詰まりです。
上記にもありました通り、レシーバーで不純物を取り除いています
長年使用していると不純物溜まり詰まります!
定期的に交換が必要なパーツなんですね。
レシーバーはカートリッジ式とそうでないお車が有ります。
MINI R50系はカートリッジ式ですので、簡単に交換できパーツ代いも安く済みます。
コンデンサーに一体式で取りついてるお車は、コンデンサーごと交換になるのでお値段が張ります💦
取り外したレシーバーです。
コンプレッサーを取り外します。
取り外したコンプレッサーと新品のコンプレッサーです。
取り外したコンプレッサーは手で回すと「ゴリゴリ」感が伝わってきます。
エアコンコンプレッサーてどれ位の耐久性があるのか良く質問されますが、
実は車のエアコンコンプレッサーの寿命というのは、とても個体差がありお伝えするのが難しい部品です。
冷房の使用状況は地域や、走行状況によってとても差が出るからです。
暑い中でガンガン、エアコンを使うほうが壊れやすいですし、エンジンを動力としているため、高回転で使用することは、当然、負荷が大きいと言えます。
しかし、逆にあまり使わないのも故障しやすいので定期的に動かすのがいいともいわれています。
また、コンプレッサーは故障に気づきにくいパーツです。
不調でもちょっとエアコンの利きが悪いかなという程度のこともありますし、
たとえ故障していても走行には影響が無い車種が多いです。
10万キロ、15万キロ走っている車でも一度も問題がないというのも珍しくありません。
こちらのお車も14万キロ!!一度も交換は行っていませんでした。
エアコンコンプレッサーを長持ちさせるには、定期的な点検とガスの補充で、寿命をより長持ちさせることができます。
エアコンガスリフレッシュは特におすすめです。
エアコンガスを常に規定量入り、エアコンコンプレッサーオイルも交換するので
エアコン使用環境は常にベストな状態を保たれます。
年一のメンテナンスをすることで、突然のエアコントラブルを回避出来ます。
使用頻度が増える、春頃にメンテナンスすることをおススメしています。
今回の点検中に追加になりましたエンジンオイルパンからのオイル漏れ
こちらもBMW MINI R50系に多い故障個所です。
オイルパンガスケットが劣化し気密不良によりオイルが漏れ出します。
脱着の動画は次回お見せ致しますね。
オイルパン、エアコンコンプレッサーをサクサク組付け
作動確認です。
無事に問題なく、エアコンが効きました!!
エンジンからの嫌なゴーゴー音も消えて快適です。
次回は、アッパーマウント交換のお話です。
お楽しみに!
今お車でエアコンの効きが悪かったり、メンテナンスをしてほしいなどのご相談ございましたら、
トラオムガレージ公式LINEからお気軽にご相談くださいね♪