こんにちは、Traum Garageの小澤です。
皆さん!BMW Life Enjoy してますか?
本日から、BMW E63 M6 クーペ エンジン始動しない・SMGⅢクラッチ交換のお話です。
此方のお車の入庫経由ですが、エンジンが掛からなくなり千葉のモータース屋さんに約2か月入庫していたお車です。
が、、モータース屋で故障個所が特定できず!オーナー様が当店のホームページをご覧になりご連絡頂き
今回、引き上げご入庫となりました。
当店、大型のレッカー車で問題なく運搬出来ます!!
レッカーでの搬入運搬歓迎です。
まずは、現状確認です。
ドアを開けるとSMGポンプの作動音が聞こえました!
SMGは問題ないかな~と。
BMW E60 E63 E64 M5 M6 SMG車は、まず、ドアを開けた時/イグニッションON時等に
SMGモーターに電気が流れ、プレッシャーが掛かります。
プレッシャーが掛ったのを感知して、エンジンが掛かるような構造になっております。
なので、SMGにプレッシャーが掛からないとエンジンが掛からないような構造になっています。
イグニッションは問題なくONになります。
スタートボタンを押すとスターターは元気よく回ります。
バッテリー・スターターは問題なし。
一瞬初爆あり!!
点火は問題ないかと思います。
となると燃料系かな~!!エンジンルームのフューエルホースを掴むと燃圧が掛かっていません!!!
燃料ポンプが作動しているか確認します。
全く作動音が聞こえませんね(涙)
やはり、燃料系の故障です。
早速リヤシートを取り外し燃料ポンプ叩いてみます!!
昭和的な確認ですが、ポンプを叩くと動くことが多々あります(笑笑)
ポンプの固着です!燃料ポンプも定期的に交換必要なパーツとなります。
R50系のMINIもドアトリムの上から、勢いよく叩くとパワーウィンドウモーターが動く事よくありますよ!!
突然、パワーウィンドウが動かなくなったらやってみてください。(怪我はしないでくださいね)
話がずれましたが、ポンプは依然不動!!
フューエルポンプのコネクター部に制御電圧が来ているか確認です。
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電圧が掛かっていません(汗)
となると、フューエルポンプを制御しているEKP(フューエルポンプ制御ユニット)が怪しいです。
シートベルトキャッチ部にある黒い箱がEKP(フューエルポンプ制御ユニット)になります。
EKP(フューエルポンプ制御ユニット)の電源測定・正常
DME(エンジンコンピューター)からの制御電源・正常
グラウンド(マイナス)・正常
と言う事で、EKP(フューエルポンプ制御ユニット)の内部不良となりました。
EKP(フューエルポンプ制御ユニット)を発注し交換
始動確認(ドキドキ)
BMW V10 5000ccの心地よい甲高いエンジンサウンドの復活です!!
オーナー様にエンジンが掛かった!とご報告
「もうエンジン掛かったんですか!?」
モータース屋からは、「DME(エンジンコンピューター)が悪いぽいから
交換に50万くらいだな~」なんて言われていたそうです。
オーナー様もV10エンジンサウンドが聞け大変喜んでいただけました。
今回のお費用ですが
診断/交換工賃:15180円
EKP(フューエルポンプ制御ユニット):52910円
合計:68090円
オーナー様は20~30万程は覚悟していたそうですが、思った以上に安く直り
安心していました。
次回は、SMGⅢクラッチ交換のお話です。
お楽しみに!!