皆さん!BMW Life Enjoy してますか?
本日は昨日の続き、BMW E63 M6 クーペ エンジン始動しない・SMGⅢクラッチ交換のお話です。
前回ではEKP(フューエルポンプ制御ユニット)不良でエンジンが始動しませんでしたが
無事にV10エンジンに火が入りました!!
今回は、BMW SMGⅢのクラッチ交換です。
症状は、走り出しにショックが大きくドッカンとクラッチが繋がり
その後、トランスプログラム(歯車マーク)が点灯し、まともに走ることが出来ない
状態となります。
また、クラッチの焼けた臭いがします(汗)
早速ピットへ入れ点検です!
クラッチの点検は、ミッションを降ろし目視が必要です。
流石は、Mシリーズです!!
車体下はフラット構造となっています。
下回りだけ見ると、レーシングカーGTカーですね~
この年式でここまでシッカリと作り込まれているのも凄いなBMW!!と思います。
また、補強バーもシッカリと入っています!
これは、ボディー剛性良いですよ~
アンダーカバーを取り外すと、SMGⅢが姿を現しました!
オイル漏れもなく大変綺麗な状態です。
ミッションオイルのオイルクーラーがミッションよこに付いています。
黒い筒がSMGモーターになります。
パートⅠでも触れましたが、このパーツがダメになるとエンジンが掛からなくなります!
う~~ん!やはりクラッチ臭い!!!
確実にクラッチが逝ってますね(涙)
マフラーを外し
サクサクとミッションを降ろします。
毎度の事ですので、ミッションを降ろすのはお手の物です
リフトで車両を上げてから、約30分程で降ろしてしまいます。
ミッションの上に乗っかっている物が
油圧でピストンが動き、ギヤを変えています。
要は、シフトレバーですね。
ゲトラグ製のミッションになります。
このミッション、大きくて物凄く重いんですよね~(汗)
レリーズベアリング・レリーズホーク点検。
なんと、レリーズベアリングが真っ二つに!!
本来圧入されてている物なんですけどね。
クラッチ側はと言いますと
スプリングの羽根の割れもなく、ぱっと見問題なさそうですが
取り外して点検すると
・・・・・・・・・・・!!
やはりクラッチ板のカスが大量に出てます。
ツインクラッチ板の一枚は完全に剥がれていました!!
さすがにこれでは、500馬力の動力、いや、5馬力の動力も受け止められません!
普通のマニュアル車ですと、足でクラッチを繋げるので
新車時は床から1~2センチで繋がっていたのが
だんだんと床からの距離が長くなる事で、そろそろクラッチが減ってきたかな~
とわかるのですが
SMGはユニットが油圧を制御してクラッチを切るので、どのくらい減ってきたかドライバーはわかりません。
そんな所は原始的なクラッチの方がわかりやすく良いですね。
フライホイール側は特に問題ありませんでしたので交換は致しません。
軽く研磨して使用します。
次回は、クラッチ組付けのお話です。
お楽しみに!!